【木工】ホルン用木製マウスピース第2号

製作物

こんにちは。H. Châteauです。前回、ホルンの木製マウスピース第1号を作ったという記事を書きましたが、まだ材が3つあるので、今回第2号を作りました!(※2015年11月30日に作成した記事を書き直しました。)

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1.準備

道具・設計図・製作方法は第1号とまったく同じなので割愛します。相変わらず手彫りなので、中心からの完璧な対称性は確保できませんでした。精密なマウスピースを作成するには、卓上木工旋盤(ウッドターニング)か卓上複合旋盤が必要そうです。

第1号はホルンのマウスピースよりも長めの材で作ってしまっていたので、今回は短めの材を用いました。さらに第1号は「トランペットに近い吹奏感だった」という意見があったので、U字に近づけるためカップを多めに彫り、リムを結構薄くしました。

2.完成

 

第1号よりカップが広く、リムが薄くなっています。しかし、試奏してもらったところ、このマウスピースも問題点がありました。

3.問題点

なんと、マウスピースと吹込管の間に若干隙間があるようで、吹いた息が吹込口の間から洩れ返ってきて顔に当たるということが発覚しました。削り方がアンバランスだったのかマウスピースが真円にならなかったということでしょう。

その後バランスを調整して修正してみましたが、ホルンを所有していないので実際にしっかりはまるかの確認ができていません。

4.おわりに

問題点はあったものの、ウッドマッピは唇当たりがとてもやさしいため、試奏した方は気に入ってくれました。

毎回仕上げに目の粗さを変えたサンドペーパーを3回かけているので、滑らかな肌触りになっているのかもしれません。また、寒いときにホルンのマウスピースを口にあてると冷たいそうですが、ウッドマッピならそんなことはないそうです。

ただ、やはり金属マッピと違い金属(吹込管)との接触点でウッドマッピが変色したり、吹き続けてウッドマッピが水分を含んだとき変形が気になってくるとも思いました。現状では仕上げを何もしていませんが、オイルや樹脂で防水仕上げをした方がいいのかもしれません。リコーダーは保護のためにオイル(亜麻仁油とか木管楽器用ボアオイル、オリーブオイル等)を塗布するので、それに倣うのも一つの手であると考えます。試奏や試験運用を重ねられたときに、塗布が必要か検討したいと思います。

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