【木工】ホルン用木製マウスピース第1号

こんにちは。H. Châteauです。木管アンサンブルなのにホルンだけ金管だ…って思ったことはありませんか?

特にクラシック音楽では、木管アンサンブルには頻繁にホルンが登場します。しかし、木管アンサンブルに慣れていないホルン奏者は、音色が木管楽器に合わないことがあります。

音色を合わせるには、

  1.  練習して木管らしい音色を出せるようにする
  2.  (ダブルホルンなら)F管主体で演奏する
  3.  楽器を変える

などが考えられますが、それとは別に

マウスピースを変える しかも木製

にしてみたら、より音色が木管に近づくのではないかと思いました。フルートも木製の方が木管アンサンブルに馴染みやすいという自分の経験からです。

しかし、ホルンの木製マウスピースは市販されていません個人の工房でネット通販されていたりしますが、1万円前後と高いためさすがに買えません。

…なら作るか!

そんなノリと勢いで、ホルン用木製マウスピース(ウッドマッピ)を作成してみました。(※2015年7月16日に作成した記事を書き直しました。)

1.準備

(1)道具

まずは道具。試作のため、なるべく元手を抑えました。

  • 30cmサクラ丸棒材(東急ハンズ)を7cm×3と9cm4つに切ってもらい、中心にΦ3.5mmの穴をあけてもらう(東急ハンズ)
  • 木工用切り出しナイフ(東急ハンズ)
  • ミニルーター(東急ハンズ)
  • その他耐水ヤスリ、手袋、保護メガネ等(東急ハンズ)

すべて東急ハンズです。東急ハンズ大好き!

(2)設計図

次に設計図。さすがにホルンのマウスピースをもっていなかったので、プラスチックの練習用マッピを買いました。あとはつぶやきホルンさんのページヤマハのページ、そしてアレキサンダーのページなどを調べましたが、ちゃんとした図面を作らず設計メモ程度で終わらせました。

(3)製作方法

そして制作方法。これは個人で木製マウスピースをつくられている方のホームページを参考にしました。

峰絵詩:アルプホルンのマウスピース製作

ART工房Nob

2.完成

ちまちまと2ヶ月近く削ったりやすったりしながら作ったので、途中経過がありません…。また、ホルンそのものを持っていないので、楽器に上手くはまるかの調整もできなかったので、かなり時間がかかりました。

 

テストしてもらったところ、一応ちゃんと音は出ましたが、シャンクが厚くて吹込管への接続が浅くぐらつく、高音が出しやすく低音が出にくい等、機能性に欠けていました。また、手彫りであり新円ではないので、どの部分で吹くかによっても変わりそうです。さらに、ホルンのマウスピースにしては口に当たるところがやや大きい等、市販品のマウスピースの機能には遠いものでした。

3.調整

上記の問題を解決するため、まずシャンクを削ってより深く差し込めるようにして安定させました。また、かなりトランペットに近い吹奏感だったとのことで内径を少し大きくし、さらにカップを深めに彫りました。どちらかといえばVカップに近い形です。

調整後の試奏では、音色はホルンの金属マウスピースよりも倍音が少ないような、まろやかな音でした。高音がとても吹きやすかったようで、high Fまで出していました。しかし、低音が吹きやすさは改善されませんでした。これは、材質というよりもカップ深さやカップの形状の問題のような気もしました。

かなり目の細かいやすりまで使ったため口当たり部分がつるつるしていいことや、音色自体は倍音が少なめで柔らかな音でしたので、木製マウスピースの作成が上手くいくようになり、精度や機能性を向上させられればかなり良い希望があると思います。

4.おわりに

ホルンの木製のマウスピースは、個人的には木管のアンサンブルや室内楽・古楽等で十分に使える希望が見える結果となりました。音色も木管楽器と混ざりやすそうなので、市販品レベルのものが作れたら、木管アンサンブルに新たな風を吹き込めるかもしれません。引き続きいくつか作成して、今後の展望を図りたいと思います。

もし吹いてみたい、作ってほしいという方がいらっしゃったら、ぜひお声掛けください!